<育児本100冊チャレンジ>『最高の子育てベスト55』を読んだ感想・レビュー

アイキャッチ 最強の子育てベスト55

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今回紹介する本はトレーシー・カチロ著、鹿田昌美訳『今の科学で「絶対にいい!」と断言できる最高の子育てベスト55』です。

こういうタイトルの本、最近多いですよね。中身も大事なところには赤線が引いてあってさらっと読めました。さっそく紹介していきたいと思います。

著者について

本書は、ジャーナリストである著者トレーシー・カチロさんが「科学的なデータに基づく実践的な子育てアドバイスをまとめた本をつくりたい」、という思いからつくられたそうで、科学的で専門的なデータをかみ砕き、読みやすい本にまとめてくれています。

内容

対象は産まれる前~6歳までの子どもへの関わりについて、です。「脳の90%は生後5年間に発達する」ため、この時期が最も重要だそうです。

頭がよくて、幸せで、社会性があり、情緒が安定していて、道徳的で、好奇心に満ちた、愛される子どもに育てる基礎づくり

のために、何をすべきかをまとめた本とのことです。

 

本書は8つのチャプターからなっています。

  1. 愛情
  2. 語りかけ
  3. 生活習慣
  4. 遊び
  5. つながり
  6. しつけ
  7. 動く
  8. スローダウン

最初の3チャプターは、お腹にいるときからの赤ちゃん~1歳くらいまでの子どもの育て方についてです。(我が子はすでに小学生なので残念ながらあまり参考になりませんでした。)0歳児時代の「語りかけ」の重要性や「ベビーサイン」について書かれています。

これから赤ちゃんを産むお母さん、0歳の赤ちゃんのお世話に悩むお母さんは読んでみたら良いのではないでしょうか。

私自身(現在小学生2人の母です)が気になった部分は以下3点です。

「おもちゃは買う必要がない」

「シンプルなおもちゃほど最強のおもちゃ」。これはかなり納得しました。

例えば、

  • 様々なサイズの蓋つきのビン、ボウル、カップなど
  • クッションや枕
  • ボールとブロック、レゴデュプロ
  • 空き箱
  • テープ
  • ポケットミラー

などなど。

赤ちゃん時代のおもちゃって、積み木などシンプルなもの以外ほとんど必要なかったのかな、と今では思います。使える期間も極端に短かったです。

それでも大きくなるにつれ、トミカやプラレール、ラジコン、人形や人形の服・家などが増えていき、子どもたちが小学生になった今、処分に困っています。これらは長く遊べたので良いのですが。

「自制心」を育てる

気の進まないこと(宿題など)を始めたり続けたりする能力、したいこと(テレビを観るなど)をやめる能力は、成功する人生をつくるための強力な武器になります。

これ、子育てしていると必ずぶつかる課題ですよね。

「宿題をしてほしい」、「ゲームをやめてお風呂に入ってほしい」、「夕方になったので遊びを切り上げて公園から帰りたい」…

子育てをしていたら、子どもの「自制心」を育てるにはどうしたら良いか、一度でも考えたことはあるのではないでしょうか。「自制心」の強い子どもは育てやすそうですし、将来自分から勉強したり目標に向かって努力してくれそうです。

こうした「自制心」、そしてその「自制心」を管理する「実行機能(思考や行動を制御する認知システム)」の伸ばし方について、本書では書かれています。ただし、この実行機能は完全に成熟するのは20代前半とのことで、長い目でみる必要があるそうです。

自制心の伸ばし方自体は、それほど難しくありません。運動をしたり、ダンスや音楽をしたり、失敗を経験させたりすると良いそうです。詳細が気になる方はぜひ本を手に取って読んでみてください。

「4つの子育てスタイル」

最後ですが、4つの子育てスタイル、というのに「なるほど」と思いました。

<親の4分類>

  • 独裁・支配型の親(厳しくて温かみがない)
  • 民主型の親(厳しくて暖かい)
  • 消極・受け身型の親(暖かいが優しくない)
  • 無関心な親

「なるほど」と思った理由は、幼稚園で他のママさんたちを観察していて、この「4つの類型に当てはまるな~」、と感じたからです。

私が以前から不思議だったのは、ここで言う「民主型の親」が子どもに対して優しい子育てをしている人なのか、それとも厳しく育ているのか、どちらなんだろう?という疑問でした。子どもの意思や自主性を認めつつ、叱るべきところは叱る。「厳しくて暖かい」、という表現がかなりしっくりきたのです。そして、これこそが私の理想とする育児だったんだな、とはじめて理解しました。

優しいだけではダメ。でも子どものすることすべて否定してもダメ。

育児って加減が難しいですよね^^;

 

他にも「してはいけないことの伝え方」「罰ではなくその行動をしたことによる悪い結末の与え方」など、「しつけ」に関する内容が書かれており、とても参考になりましたよ。

感想

本の後半になるにつれ、新たな発見が多くある本でした。

「子どもには生まれつきの性格がある」。子どもが複数人いる親御さんは日々実感していることなのではないかと思います。

新しいことに挑戦したがる子もいれば、いつも母親の後ろに隠れてしまう子もいます。一つ教えればできてしまう子もいれば、何度か教えてやっとできる子もいます。

そうした特性を親が理解して、適切に子どもに接していく必要があると思うのですが、それがなかなか難しいですよね。でも「一人ひとり違うんだ」ということだけでも肝に銘じておけば、他人の子や兄弟で比較することも減ってストレスフリーになっていくのではないでしょうか。

 

 

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